印象に残っている父の言葉があります。
「普通に頑張っても、普通の暮らしはできないよ」
賢くない私の将来を心配してくれたのだと思います。
「今は食べ物に困らない暮らしが出来ているが、これは当たり前のことじゃない。お前が大人になった時にどうなっているか分からないよ」と。
まだ子どもだった私は「ぽかーん」
ネットが無い時代、先生と友達だけという狭い人間関係の中で「みんな中流、平等」と信じていたから。
でも、
この言葉のおかげで、少しは変われたかな。
ひとつの生命体としても、社会的な意味でも、「生き残ることそのもの」が人生の目標になっていました。
「どうすれば安心して生活できるのか?」
「生きていく上で何がリスクになるのか?」
「トラブルが起こった場合、対処方法は?」
そういったことを考えるようになりました。
おかげさまで、収入が減った今でも何とか生きていますね。
社会的に生き残る、競争という意味では思い出す人たちがいます。
・他人の足を引っ張り、成功したと自慢する人
・嘘とハッタリで突き進んで(騙して)役職を手に入れたという人
・自分を守るためなのか、他人の印象を下げようと画策する人
「たくましく生きているなあ」とは思うのですが、そういう言動を見ると引いてしまう。
(というか、黙って仕事してくれ!)
・・・そんな訳で父には感謝しているけれど、直接伝えてはいない。
(有難いことにまだ健在なので)そういうことは早く伝えた方が良いと思ってはいるけれど。
父から見た私は、やはり「のほほんと過ごしている」ようにしか見えないようです。
まあ、魑魅魍魎とした世界で頑張ってきたことは自分が一番よく知っているので、
「十分やったよ、お疲れさん」という思い。
ただ、体の症状が回復しなければ転職する必要がある。
一時的に無職になるかも。
まだまだ先は長いですね。