80代の父の話です。
かかりつけ医に『もうこの歳だから結構です』とある治療を断ったところ、
先生から『そんな悲観的なことは言わないで』と慰められたそうです。
父は、『全く悲観していないのに』と少し不満そうでした。
確かに、単に客観的なだけのようです。
老いを一つ一つ受け入れていく過程では感情の波もあったと思うけれど、
今は『諦観』の境地までたどり着いたようです。
(『死』については怖いと思っているとのこと。)
ただ、
そんな気持ちの細かい部分を説明したところで、
先生から見れば『治療を受けるためにここに来たんでしょう?』となる訳ですよね。
お互いにズレたまま、
あるいは分かっていてなのか、
表面上は穏やかに会話をしている様子を想像すると、なんだか可笑しくなってきました。
戦後の食糧難の時、ひもじくて惨めな思いをした分、
全てにおいてもう充分なのでしょう。
父の言うように、昔と比べ今は天国のような暮らしです。
翻って私は、
60代に向かって少しずつ変化を受け入れているつもりですが、
体の症状だったり、
外見の変化だったり、
新しい変化を体験する度にショックを受けますね。
ここで一句。
『白髪染め あせるアラフィフ 汗の色』
今日は蒸し暑く、こめかみから汗がポタポタ。
『ギエっ!何これ!』となりました。
最近、トリートメントタイプの白髪染めを試したのですが、汗まで染まってしまうとは。
恥ずかしい。
誰にも見られたくない。
気持ちがワサワサ揺れました。
やはりヘナに戻そうかな。
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