モデルルームには騙されないと思っていたのに
マンション購入を考えたのは、5年以上前のことです。
当時、賃貸派だったのですが、家を買う方向にスススーッと意識が向いていきました。
自分でも不思議なくらい。
住宅を所有する事に興味が無いし、リスクだと考えていたのです。
でも、何件かモデルルームに行くうちに、
「家を買う体験をしたい!」
「死ぬ前に一回くらい、大きな浪費をしても良いのでは。」
と思う(正当化する?)ようになりました。
なぜ心境が変化したのかと考えると
一件目のモデルルームを見て、具体的な説明を聞いた時点で、
既に、『体験』が始まっていたんですよね。
脳が勝手にイメージしていました。
「お金は足りそうかな」「ここなら家具が入りそうかな」など。
意識がそちらに向かうと、情報収集の行動が加速していきますよね。
まんまとハマりました。
結局、5件ほど見て回り、その都度、
『皆さん、大体2~3件目で決められますよ』
『皆さん、大体3~4件目で決められますよ』
『皆さん、大体、半年以内に決められますよ』
『何件も見ると、かえって決められなくなりますよ』
判で押したような営業トークを聞きました。(質問していないのに)
マニュアルでしょうか?
大きな買い物なんだからゆっくり選ばせてくれ~~
迷うのが楽しいんじゃ~~
と思いましたよ。
実際のところ、何年も探したっていいし、好きなだけ見てもよいと思います。
住まいというのはひとつとして同じものは無いので、
「あの家にしておけばよかった」と後から思うこともあるかもしれないし、
逆に「もう少し待てば良かった」と思うかもしれない。
それでも、その時一番良い選択をしたと納得できることが大事かと思います。
内覧時、私(客)そっちのけで遊んでいた人
営業さんにはツッコミたい事が多々ありまして、
もう一つだけ吐き出させてください。
「IoT住宅」というのが出てきた頃の話です。
最初は普通に案内が始まったのですが、
「このマンションはこんなこともできるんです~!」と急にテンションが上がり、
siriのような音声アシスタントに向かって、
「明日の天気は?」「日本で一番〇〇な所は?」と叫んでいました。
答えが返ってくると嬉しそうで、ずっと質問を繰り返していました。
私は放置され、何が起こっているのか分からず、
手持無沙汰になり、他の設備を見学するしかありませんでした。
子どもが遊んでいるのを見守っているような、不思議な体験でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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