どこも人手不足で、マンションの管理人さんを集めるのが大変だという記事を見ました。
以前は60歳定年後の選択肢のひとつになっていましたが、
現在は定年が後ろにずれて、元気な人が集まりにくくなっているようです。
人手不足はマンション管理人に限った話ではありませんが、
高齢になると通勤自体が難しくなるので、
特に朝早いマンション管理人の仕事は地元に住んでいる人でないと難しいでしょうね。
私のところは小規模マンションのため、午前中のみ出勤していただいています。
少し前の話になりますが、
マンションで入り口を行ったり来たりしている男性を見かけました。
『不審者!?』と思い、様子をみていましたが、荷物が重いし雨が降っているし、
行くしかないと思って入り口に入ろうとしたところ声をかけられました。
『ここで仕事をすることになっています。どこから入れば良いですか?』
としわくちゃになった紙(誰かの名前と電話番号が書いてある)
を見せられながら言われ、一瞬固まってしまいました。
本当かもしれないし嘘かもしれないし、
本当であっても中に入れるわけにはいかないし。
『管理会社の人に連絡してもらえますか?』
と伝えました。
近くで見るとかなりご高齢のよう。
徘徊?大丈夫かなあ。
聞くと、今日は下見に来ただけで担当者と約束はしていないとのことでした。
下見って…
こんな雨の夜に、何をどこまでするつもりだったんだろうか。
マンション管理人にシニア世代が多いと言っても、
ここまで高齢だと無理なのでは?と思われました。
もし管理人になってしまったら、
誰でもマンションに入れてしまいそうだし、
プライベートな事も喋ってしまいそう…
と不安に感じました。
生活のために働くのか、それとも本人が希望しているのか不明ですが、
マンションの管理人というのは、誰でもできることでは無いと思います。
年齢相応の理解力に応じた生活をすることがお互いのためです。
ただ、誰でも最初は未経験なのだからやってみなければ分からないし、
向いてないように見えて、意外と長く続けられるかもしれません。
(午前中に家から出ることが殆ど無いため、この方が働いているのかどうかは分かりません)

自分自身も、加齢に伴った変化を感じているので他人事には思えません。
70歳になったとき仕事ができるのだろうか?と考えることがあります。
自分がやりたい仕事があったとしても、周囲の人に受け入れてもらえるのか?
やれると思っても、そう思っているのは本人だけだったりして。
定年前の年齢であっても、若い人の配慮や思いやりがあってこそ、働けるのだと思います。
私は仕事を持ち続けたい派ですが、
高齢者が働くことが当たり前にはなってほしくないですね。
このような状況の中、マンション管理費の値上げは増えてくると思われますが、
業界そのものが良い方向に進化し、
管理組合(住民側)も、新しい管理方法を模索していけたらと思います。
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