長生きの楽しみと幸福な死の予感

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『わたしはこれまで、老年というものがこれほど素晴らしいものとは知らなかった』

ルイジ・コルナロ(1464-1566享年102歳)

私がおばあちゃんになっても、健やかで穏やかな毎日を過ごしたい。この人みたいになりたい!

と心の底から思いました。

この人の本に興味を持ったきっかけは、

インフレの今、食費を抑えるために何ができるか?と考えた時に、

『食べる量を減らせば良いんだ』と思いついたことでした。

しかし読み進めていくうちに節約のことは忘れ、

ルイジ・コルナロさんが、どれだけ自分が幸せで、

その方法を周囲の人に伝えたがっているかを感じました。

そして、『長生きの楽しみと幸福な死の予感』という文字を見て、私もこういうレベルに達したいと思ったのです。

この人は名門貴族で、社会的にも家庭的にも恵まれた環境だったこともあり、

わずかな食事は清貧の美しさというより、

ただただ優雅だったとしか想像できません。

この本では、『多食』と比較した『極少食』のメリットについて多く書かれています。

【メモ】

①活性酸素の発生を抑える

②大事な体内酵素の消費が抑えられる

③腸内細菌叢を良い状態に保つ

④サーチュイン(長寿)遺伝子の活性化

⑤食事回数も減らせば内臓が休息できる

⑥砂糖・肉・卵・油脂・白米その他の精白製品の多食は、血液のpHを酸性にしてしまう

→ 身体を弱アルカリに戻すために骨からカルシウムを取り出す(脱灰作用)

→骨粗しょう症のリスク

私は50代になり、たくさんの病気になりました。

以前の食生活(バターや肉が大好き、スイーツ大好き)は不健康そのものでしたが、当時は普通だと思っていました。

無知だったんですね。

この本は、翻訳された中倉玄喜さんにより現代の知見も多く盛り込まれており、たくさんのヒントが得られます。

これからは身土不二の穀菜食を意識し、『極少食』でよく噛んで食べることに取り組みたいと思います。

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