FIRE『4%ルール』の解釈にモヤモヤ

Foto de Pepi Stojanovski en Unsplash

よく聞く『4%ルール』は、その言葉だけが広まってしまったようで、

慎重派の自分にとって『本当に大丈夫?』と思ってしまいます。

確かに、インデックス投資で高利回りの運用ができれば、計算上はFIRE可能です。

でも、余裕資金(いつでも出動できる現金)も必要ですよね?

目次

FIREするためにいくら必要なのか

「4%ルール」は1998年トリニティ大学のグループによって発表された研究が元になっています。

資産運用額(米国株S&P500と債券)の4%未満を生活費として切り崩し、

30年以上経過しても資産が尽きる確率は低いという結果です。

逆算すると、FIRE達成するための運用資産は「年間支出の25倍」となりますが、

たまに目にするのは、

「年間支出の25倍」の金額をゴールにしてFIREする、

端折って理解している人です。

目標金額はこんな感じになるようです↓

例1)年間生活費200万円×25倍=5千万円 

例2)年間生活費300万円×25倍=7千5百万円 

しかし、

たとえリスクの低い運用だったとしても、

税金なども引かれますし、

全財産を投資に回さない方が良いですよね。

私だったら(感覚的にしか言えませんが)、こうします↓

運用は4割の余力を残す⇒つまり証券会社口座に7000万円~1億円以上 +3~5年分の生活費1千万円

【運用】【余力】【生活費】という内訳です。

現実的に無理な数字でしょうか?

実際には、ここまで貯めないでFIREに踏み切る人も多いと思いますが、

現金があることはツブシが効くということであり、精神的余裕につながります。

これが本当に大事だと思っています。

感覚的に、と書いたのは、

リーマンショックの経験で痛感したからです。

リーマンショック級に備え、余力を多めに

「サブプライム問題」が騒がれ始めたのが2007年。

リーマンショックは、約1年後の2008年9月に起こっています。

当時<超初心者>だったので、

知識もなく、空売りもできませんでした。

(この体験については別の機会に書きたいと思っています)

その後、何年にもわたり日本株は低迷したので、

現金がない人は、この時のチャンスを活かせませんでした。

また、

4%ルールの運用は長期的なものだから、

暴落は気にしない、という意見もあるかと思いますが、

余裕資金が無ければ、『平常心を保ち続けること』は難しいと思います。

4%ルールに縛られない

お金を貯めて退職した知人(3人家族)の話です。

独立後に行き詰まり、1年経たずにアルバイトを始めています。

もともと完全な不労所得やFIREを目指していた訳ではなかった人なので、

それでも良いのでは、と思いましたが、

資産が減るスピードが速く、

奥さんに何を言われても、言われなくても辛く、

お酒の量が増えたとのことでした。

おひとりさまの場合はそこらへん気楽ですが、

資産が減るのを見たくないのは同じです。

家族が居る場合は責任もあるのでハードルが高いですね。

稼ぐ手段さえあれば、何とか生きていくことは出来そう。

シミュレーションして準備しつつ、

4%じゃなくて、3%だって良いし、

取り崩さなくたって良い。

未来のことは予測できないので、

柔軟に対応できると安心ですね。

Foto de Josh Appel en Unsplash

ここまで書いておいてなんですが、

私自身はインデックス投資をしていません。

勉強不足のまま50代になってしまいました。

今から長期的な投資は難しいと思うので、

これまでどおり、のんびり個別株でやっていこうと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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