よく聞く『4%ルール』は、その言葉だけが広まってしまったようで、
慎重派の自分にとって『本当に大丈夫?』と思ってしまいます。
確かに、インデックス投資で高利回りの運用ができれば、計算上はFIRE可能です。
でも、余裕資金(いつでも出動できる現金)も必要ですよね?
FIREするためにいくら必要なのか
「4%ルール」は1998年トリニティ大学のグループによって発表された研究が元になっています。
資産運用額(米国株S&P500と債券)の4%未満を生活費として切り崩し、
30年以上経過しても資産が尽きる確率は低いという結果です。
逆算すると、FIRE達成するための運用資産は「年間支出の25倍」となりますが、
たまに目にするのは、
「年間支出の25倍」の金額をゴールにしてFIREする、と
端折って理解している人です。
目標金額はこんな感じになるようです↓
例1)年間生活費200万円×25倍=5千万円
例2)年間生活費300万円×25倍=7千5百万円
しかし、
たとえリスクの低い運用だったとしても、
税金なども引かれますし、
全財産を投資に回さない方が良いですよね。
私だったら(感覚的にしか言えませんが)、こうします↓
運用は4割の余力を残す⇒つまり証券会社口座に7000万円~1億円以上 +3~5年分の生活費1千万円
【運用】【余力】【生活費】という内訳です。
現実的に無理な数字でしょうか?
実際には、ここまで貯めないでFIREに踏み切る人も多いと思いますが、
現金があることはツブシが効くということであり、精神的余裕につながります。
これが本当に大事だと思っています。
感覚的に、と書いたのは、
リーマンショックの経験で痛感したからです。
リーマンショック級に備え、余力を多めに
「サブプライム問題」が騒がれ始めたのが2007年。
リーマンショックは、約1年後の2008年9月に起こっています。
当時<超初心者>だったので、
知識もなく、空売りもできませんでした。
(この体験については別の機会に書きたいと思っています)
その後、何年にもわたり日本株は低迷したので、
現金がない人は、この時のチャンスを活かせませんでした。
また、
4%ルールの運用は長期的なものだから、
暴落は気にしない、という意見もあるかと思いますが、
余裕資金が無ければ、『平常心を保ち続けること』は難しいと思います。
4%ルールに縛られない
お金を貯めて退職した知人(3人家族)の話です。
独立後に行き詰まり、1年経たずにアルバイトを始めています。
もともと完全な不労所得やFIREを目指していた訳ではなかった人なので、
それでも良いのでは、と思いましたが、
資産が減るスピードが速く、
奥さんに何を言われても、言われなくても辛く、
お酒の量が増えたとのことでした。
おひとりさまの場合はそこらへん気楽ですが、
資産が減るのを見たくないのは同じです。
家族が居る場合は責任もあるのでハードルが高いですね。
稼ぐ手段さえあれば、何とか生きていくことは出来そう。
シミュレーションして準備しつつ、
4%じゃなくて、3%だって良いし、
取り崩さなくたって良い。
未来のことは予測できないので、
柔軟に対応できると安心ですね。

ここまで書いておいてなんですが、
私自身はインデックス投資をしていません。
勉強不足のまま50代になってしまいました。
今から長期的な投資は難しいと思うので、
これまでどおり、のんびり個別株でやっていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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